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子どもの早起きをすすめる会

子どもの睡眠のトラブルについて Q&A

Q:どうしたら早く寝せることができるのでしょう?

 いきなり早寝にするのはたいへんなので、まず早起きから始めることがいいと思います。早起きをして朝の光をあびるということは、通常25時間の人間の生物時計をリセットするうえでたいへん重要です。
 だから、夜、早く寝かせようというところから始めるのではなくて、夜、早く寝かせるためにはまず朝起こすこと、そして昼間の活動をたっぷりさせること、そして昼寝は午後3時半前にやめること、ここから始めてください。午後3時半過ぎまで昼寝をさせると、これは絶対夜の睡眠に影響します。
 夜なかなか寝ないというお子さんのなかには、夕方5時~6時ごろに寝ているお子さんがいるのではないでしょうか。お母さんは夕食を作る時間なので、お子さんが寝ていると楽だというのはよくわかりますが、それで午後9時に寝なさいというのは無理な話です。


Q:なぜ「夜泣き」をするのでしょう?またどのように「夜泣き」を改善できるでしょう?

 睡眠覚醒リズムがまだ安定しない生後3~4ヶ月頃までには地球時間の「夜間」に生理的に目覚め、「夜泣き」とされる場合もあります。そんなときには何日間か赤ちゃんの寝ている時間を調べてください。具体的には、睡眠表をつけてみます。毎日すこしずつ遅くずれることがわかれば、今赤ちゃんは一生懸命に時計あわせをしているのだということがおわかりいただけるでしょう。赤ちゃんの睡眠をそのように冷静にみつめることが「夜泣き」克服の第一歩です。一晩の睡眠は、脳を休めるノンレムと、夢をみているレム睡眠とのセットが4、5回繰り返されます。そしてその間覚えているかどうかは別にして、中途覚醒もごく普通に生じています。いろいろな原因でこの中途覚醒が長引く場合もあるでしょう。
 睡眠覚醒リズムが確立した後の「夜泣き」には、 (1)レム睡眠と(2)食事についての注意が必要です。まず睡眠表をつけましょう。赤ちゃんのリズムをおちついてみることが大切です。その結果いつも同じ時間に泣くことがわかればレム睡眠の関わりが伺われます。レム睡眠期には顔や手足にピクツキがたくさんみられますし、体もかなりしょっちゅう動かします。これらは生理現象であって、異常ではありません。生理現象に過剰に反応して抱き上げや授乳等を習慣化してしまうと、そのことが逆に夜の目覚めを習慣化させる可能性があります。生理的なレム睡眠期の現象であると割り切ることも必要です。
 食事は光・社会的接触・運動と共にリズム作りに大切な要素です。毎晩夜間に授乳していると、それは習慣化して「泣くと授乳してもらえる」ということを赤ちゃんに学習させることとなり、「夜泣き」を固定してしまう可能性があります。夜中に哺乳習慣のある赤ちゃんには、寝る前の授乳を習慣にすることで「夜泣き」の改善が期待できます。
 なお「夜泣き」というと「眠り」にばかり注意が向かいがちですが、昼間の活動性を高めることで、生活リズムにメリハリがでてきて、深い睡眠によい影響が期待できます。昼間の活動量をチェックしてみましょう。昼間にボヤーっとしていたり昼寝が遅かったり長かったりすると、夜間に熟睡せず、夜泣きとなって現れることも多いです。
 赤ちゃんはお父さん、お母さんのイライラを敏感に感じ取ります。親御さんの精神的な安定が何より大切です。「夜泣き」のイライラを赤ちゃんにぶつけてしまっては泥沼です。悩みをひとりで背負い込まないで、誰かに打ち明けましょう。ご夫婦で乗り切って下さい。打ち明けられる知り合いがいなければ、小児科の医者に語って下さい。邪険にする小児科医はいないはずです。また、いろいろなおまじないも大切だと思います。背中をゆっくり叩いてあげる。おしゃぶりをくわえさせる。子守唄を歌う。いつも同じ話をする、などなど。毎日粘り強く続けていけば、それが儀式化して眠るきっかけを与えてくれます。また、こうすれば必ず寝かせられるのだと親御さんが信じて気持ちが安定することも、とても大切なことでしょう。


Q:子どもをうまく寝かせる特効薬は?

 一番大切なことは、昼間、大活躍したかどうか、ということです。「寝つきの良さ」は、その日の昼間の活動が十分であったかどうかの指標です。つまり、元気いっぱい遊んでいれば、寝つきは自然によくなります。寝つきが悪い日は、その日一日の、子どもさんの様子を振り返ってみてださい。
次に大切なことは、 大人がイライラしないことです。とはいえ、そう思うとお母さんはますますイライラしていたりしますね。子どもの泣き声が近所の迷惑になることも心配になりますよね。そういうときは、深呼吸をしてわが子の愛おしい顔をもう一度まじまじと眺めてみましょう。「この二重まぶたは私似ね。この丸い鼻はお父さん似ね。カンの虫が強いのはお姑さん似かしら。」などと、とりとめのないことを考えながら、1秒に1回のペースで胸や背中を軽く叩きます。そうしながら、いつも同じ子守唄を歌ってあげると効果的です。いつも同じ話を聞かせてやるのも良いでしょう。簡単ですぐに終わる話を読み聞かせても眠る前に話が終わってしまいますので、年齢よりも少し難しくて長い話が効果的で、寝付きが早いようです。
 また、寝る前にはあまり熱いお風呂にはいれないことです。人間の体温は夕方が一番高く、明け方が一番低いのです。体温が下がり始めると眠くなってくるわけですが、そこで熱いお湯に入れてしまうと、下がり始めた体温が上がってしまうのですね。体温と睡眠のリズムは密接に関係していますから、体温のリズムを無理に変えると睡眠のリズムにも影響します。
 また、なかなか寝ないとか、どうしたら寝かせられるのだろう、など子どもの睡眠のことでどうしても悩んでしまったら、たとえば睡眠日誌とか睡眠表などを何日かつけてみるといいですね。縦軸に時間をかいて、寝た時間を記入していくだてでいいのです。そうすると子どもの睡眠のどこに問題があるのか、よくわかると思います。


Q:睡眠時間はたっぷりとっているのですが、どうも昼間に元気がありません。ボーとしています。

 睡眠の質に問題があるかもしれません。眠っている間にいびきをかいていたり、苦しそうな呼吸をしていたり、また時に呼吸を止めたりはしていませんか。眠っている間の胸の動きはどうでしょうか。息を吸い込むときに胸をへこませてはいませんか。寝ている間に汗をたくさんかいてはいないでしょうか。万が一このような症状が見られたら、「睡眠時無呼吸症候群」を心配して下さい。中年の肥満男性に多い病気ということでマスコミをにぎわせていますが、扁桃腺肥大が原因の睡眠時無呼吸は子どもにもあります。この病気では空気の通り道が扁桃腺や肥満による脂肪のために狭くなり、眠っている間にこの程度がさらにひどくなります。その結果空気をうまく吸い込めなくなり、酸素不足になる、苦しくなる、というわけです。苦しいので夜中に何回も目が覚めます。寝不足になります。そこで昼間には眠くなります。集中力はなくなり、イライラもつのるでしょう。胸をへこませる呼吸をしているので胸郭は変形しますし、努力呼吸を続けているのでエネルギーの消耗が大きく体格は小柄です。子どもの場合治療は扁桃腺摘除です。苦しい思いをして、潜在能力を十分に発揮できていなかった子どもたちが治療後見違えてその能力を伸ばしているという研究結果もあります。
 この病気の問題点は何と言ってもこの病気があることを医療従事者も含めまだ多くの方がご存知ないということです。治療可能な疾患であるだけにまず気づくことが大切です。この病気にもっと敏感になって下さい。
 なお最近の食習慣の不健全化〔軟食化、不規則(夜食、間食、欠食)、孤食、早食い、大食い、ながら食い〕は咀嚼を疎かにし、口の周りの筋肉がきちんと発達しなくなり、常に口を開いている子どもを増やしています。いつも口をあけていると、こめかみの辺りの筋肉がいつも緊張することになって、顎を左右からいつも締め付け、あごが左右方向に広がりにくくなります。あごが小さく、長い顔になる可能性があります。その結果あごの中に本来収められるべき舌や扁桃等の軟部組織がいき場所がなくなり、仰向けでは気道をふさぐようになってしまい、閉塞性睡眠時無呼吸をもたらします。食習慣の健全化が睡眠時無呼吸症予防に結びつく可能性があります。


Q:寝相(ねぞう)がすごく悪いのですが?

 睡眠中に2秒以上続く体動の頻度を調べたところ、生まれたばかりの赤ちゃんでは睡眠1時間当たり平均 20回、1歳くらいでも1時間当たり平均10回ほど観察されました。大人ではもう少し減りますが、それでも5回前後はあります。静かに寝ていると思いがちですが、実はけっこう動いているわけです。ですから寝相の悪さを心配することは基本的にありません。唯一の例外は睡眠時無呼吸の患者さんです。夜苦しくてもがきます。ものすごく汗もかいて、ひどいと苦しくて横になって眠ることができません。上体を起こして眠るようになります。いわゆる寝相の悪さとは明らかに区別が可能と思います。


Q:寝つくときの指しゃぶりなどのくせはやめさせないといけないのでしょうか?

 3 -4歳までの眠いときや退屈なときに快い刺激を味わうための無意識の指しゃぶりや、緊張・不安の大きな場面でのその解消のための指しゃぶりは生理的なものの延長と考えて問題視することはないと言われています。もっとも乳歯が生えそろう時期以降の指しゃぶりには、噛み合わせ等への影響が心配されるようですが、これについても指しゃぶりそのものを問題視するのではなく、指しゃぶりをしなければならなくなっているそのお子さんについて考えようという立場が強調されています。 アンケート調査では、お子さんが寝つくときに必ずしなければならないことが何かありますか?との設問に対しては、1歳 6ヶ月児で62.4%、3歳児で55.2%の方が、なんらかの「儀式」があると答えていらっしゃいました。具体的には、指しゃぶり、哺乳瓶、おしゃぶり、特定のタオル、ぬいぐるみ、本を読むことなどがお子さんの寝つきに大切なこととして挙げられていました。指しゃぶり、哺乳瓶、服の中に手を入れる、髪の毛いじりなども、特に問題視する必要はないのではないでしょうか。


Q:よく寝ぼけるのですが?

 いわゆる「ねぼけ」とされるものには二つあります。覚醒障害と悪夢です。覚醒障害は深いノンレム睡眠(徐波睡眠)からの覚醒がうまくいかない事によって生じると考えられていますが、まだよくわかっていません。したがって、基本的には徐波睡眠の多い睡眠前半、つまり寝入ってから1-3時間以内によく起こります。それに対し、悪夢は恐ろしい夢にうなされる状態で、動き回ることは殆どありません。レム睡眠期に生じるので、早朝によく起こります。
 覚醒障害のうち、「夜驚症」では叫び声が特徴です。見開いた目、恐怖に引きつる顔、多量の汗、呼吸促拍を伴います。また覚醒障害のもう 1つの代表である「睡眠時遊行症」では徘徊をします。フトンの上に座るだけのものから、半ば目的があるような行動をとるものまで千差万別です。ともに3-12歳の男の子に多くみられ、思春期には見られなくなります。どちらの場合も1-10%の出現頻度と言われており、15%の子どもに少なくとも1回は見られるとする報告もあります。数分から数十分にわたるそのエピソードを、翌朝、子どもはまったく覚えていません。なだめようとすると、かえって興奮してしまう事が多いので、危険(転落、転倒、ガラス等)に配慮した対策を立てた上で見守る、という対応が基本になります。殆ど毎日起こすものから、月に1回程度まで頻度はさまざまです。
 悪夢は恐怖・不安感から夢にうなされる状態で、動き回ることはありません。覚醒障害も悪夢も基本的には自然消失します。頻度、程度が著しい場合には少量の睡眠薬を就寝前に服用する事もありますが、薬物治療が必要となることは多くはありません。家系内に同様な症状を呈する方が多く、昼間のストレスや興奮を引きずっているような場合が多いようです。「寝ぼけ」が一晩に何回も起きる場合や、どんどんと回数や頻度が増えていく場合には「てんかん」との鑑別が必要となる場合もあります。一度専門医に相談してみてください。

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